2022年5月6日放送
東海テレビ「ニュースOne」で『高速道路での交通事故』についての特集内において弊所弁護士がコメントしましたので、ご紹介します。
JAFによると、ゴールデンウィークは、お盆・年末年始に次いで3番目に出動回数の多い時期だそうです。
今年のゴールデンウィークも、毎日のように交通事故のニュースが入ってきています。(5/6現在)
4/28
三重県伊勢湾岸道の出口付近の路肩で発生。
路肩に停車していた大型トラックに中型トラックが追突し、中型トラックの運転手が死亡しました。
4/29
三重県紀北町の紀勢自動車道紀の伊長島トンネル内で発生。
トラックと乗用車5台が絡む事故が起き、男女7人がけがをしました。
5/1
中央自動車道の岐阜県瑞浪IC付近で発生。
高校の部活動の遠征帰途途中の車が横転し、男子高校生1人が重傷、他4人が軽傷を負いました。
高速道路での事故を防ぐために注意すべきポイント4つ
1.渋滞中こそ追突に注意
JAFによると、高速道路の追突事故の4割以上は車線上で停車中、つまり渋滞中に発生しているそうです。
また、渋滞時の事故率は通常の30倍というデータもある、と弊所弁護士牧野はコメントしました。
警察からのアドバイス 「当然ではありますが、安定した車間距離と速度を保ち、景色などに気を取られて脇見せず前方を見て運転してください。」
JAFからのアドバイス
「高速道路の運転に慣れていないホリデードライバーは、一般道の感覚で車間距離を詰め過ぎてしまうことがあるので、より意識をして十分な車間距離をとってほしい。」
渋滞を発見したら、すぐにハザードランプやポンピングブレーキを使って後ろの車へ渋滞を知らせることが大切です。
2.タイヤの空気圧低下に注意
JAFがゴールデンウィークなどに高速道路へ出動する理由第一位は、タイヤのパンクです。(2021年 四輪・二輪)
パンクの主な原因は空気圧の低下によるもので、“空気圧を保つことは、車の基本機能を維持するために最も重要なこと”なんだそうです。
空気圧が低くタイヤの摩耗が進んでいると、時速80キロ程度でもバーストする危険が十分にあります。
長距離運転の前、できれば月に1回はタイヤの点検をしましょう。
3.路肩に安全に止めるためのポイント5つ
車のトラブルが発生したら、速やかに安全に路肩へ移動しましょう。
4.トンネル内で緊急事態が起きた時の対処法
もしもの時は焦らず、身の安全を確保して避難しましょう。
2022年3月4日放送
東海テレビ「ニュースOne」で『コロナ禍における消費者問題』に関するコメントをしました。
2020年6月に名古屋市内で予定されていた披露宴について、コロナ禍での披露宴キャンセル料をめぐる裁判についてコメントしました。
2019年9月に夫婦がホテルに訪れ、2020年6月14日の披露宴を申込みました。その後、コロナ禍に突入。2020年3月に打ち合わせなどを始めましたが、4月7日に関東などに緊急事態宣言が発令されたため、4月8日に解約をしました。
それにより、ホテル側は契約で定められたキャンセル料およそ150万円の支払いを求めて裁判を起こしました。
原告(ホテル側)の主張
被告(新郎新婦側)の主張
2022年1月25日に出された判決(名古屋地方裁判所)
判決に対し、ホテル側は「係争中ですのでコメントは差し控える」と話しています。
この判決について、弊所弁護士牧野は次のようにコメントしました。
今回の判決は、当時コロナが“未知のウィルス”だった状況を踏まえると、キャンセルは“不可抗力”のものであり、夫婦に責任がないとしたこの判決は、妥当である。
ただ、ウィルスの詳細が分かってきて繰り返し緊急事態宣言や蔓延防止等重点措置などがとられている今は同様の判決が出るとは限りません。
2021年12月17日放送
東海テレビ「ニュースOne」で『交通事故』に関するコメントをしました。
近年、交通事故による死亡事故は年々減少していますが、ほかの月に比べて12月は多くなる傾向があります。
12月に入り、東海三県では高速道路での死亡事故が相次いでいます。
12月2日には、岐阜県土岐市の中央自動車道で軽自動車がガードレールに衝突横転し炎上し2名が死亡する事故が起きました。12月7日には、新東名高速で渋滞の最後尾にトラックが追突し男性1人が死亡する事故が起きました。
JAFによりますと、高速道路事故の原因の4割以上が「車線上で停車中に起こった追突」=渋滞中に起こっているそうです。冬は、太陽の位置が低くなり周囲が見えにくくなることや、防寒のために窓を閉めきって長時間運転することで車内の二酸化炭素濃度が上がり眠くなりやすいこと、久しぶりに運転する人は空気圧不足によるタイヤのパンクなど車両の整備不良が起きやすいことが原因と考えられるとしています。
このような原因で起きた事故の過失割合や損害賠償について、弊所弁護士牧野は次のようにコメントしました。
もし車両の整備不良や居眠り運転で事故を起こしてしまった場合、どちらの場合も過失の割合が上がり、損害賠償額が増える原因にもなります。
高速道路での事故を防ぐためのポイントについてもコメントしました。
年末年始に向けて、久しぶりの運転や長時間運転が増え、さらに道路の混雑も予想されます。
運転には十分に気を付けてお出かけください。
2021年5月21日放送
東海テレビ「ニュースOne」で『刑事事件』に関するコメントをしました。
2020年7月に岐阜県で起きた、不倫相手と再婚するために妻を殺害し遺体を川に捨てたなどの罪に問われている事件について、コメントしました。
2年前から不倫相手と交際を始めた被告は、妻と別れて自分と再婚するよう不倫相手から迫られ、妻に離婚を申し出たものの拒否され喧嘩が絶えなかったといいます。
ついに昨年7月末、ベルトで妻の首を絞めて殺害し、木曽川へ遺棄。
今年5月17日に開かれた裁判員裁判の初公判で、被告は「ベルトで首を絞めたことは間違いありません。手では絞めていません」と話し、起訴内容を概ね認めています。
弁護側は、突発的に殺害し殺害方法はベルトのみで首を絞めたと主張し、検察側は、解剖医の証言からベルトだけでなく手でも首を絞めたと主張しています。
この裁判のポイントとなる殺害方法「ベルトのみで首を絞めたのか、手でも絞めたのか?」について弊所弁護士牧野は次のように解説しました。
ベルトで絞めただけと比べて、手で絞めた後にベルトで絞めたとなれば、「相手が死亡する危険性がより高い行為」をしている認識があるため、「より強い殺意」が認められることになります。手で直接首を絞めたことが認められた場合、刑が重くなる傾向がある。
2021年5月7日放送
東海テレビ「ニュースOne」で『道路交通法』に関するコメントをしました。
2021年4月に愛知県で、走行中のトラックに2Lサイズのペットボトルが投げつけられる事件が起きました。
大事故になりかねない危険なこの行為について、次のように解説しました。
道路上の車などを傷つける恐れがある物を投げることを禁止した「道路交通法違反」にあたり、5万円以下の罰金に問われるだろう。トラックに損傷がないので「器物損壊罪」は成立せず、「暴行罪」についても、過去の事例で投石により窓ガラスが割れて問われたことがあるものの、今回のペットボトルを投げる行為では運転手に直接当たる可能性はほぼなく、成立するかは微妙としています。
道路交通法は、近年厳罰化されています。今まで罰する規定がなかった「あおり運転」は、現在は即免許取り消し、5年以下の懲役または100万円以下の罰金が定められています。
運転中の「ながらスマホ」も、今まで5万円以下の罰金だったものが、今は6か月以下の懲役または10万円以下の罰金となっています。
2021年4月23日放送
東海テレビ「ニュースOne」で『水筒の中身すり替え事件』ついてコメントしました。
2021年2月に岐阜県の高校で、水筒の中身を別の液体とすり替える事件が起きました。水筒の中身をすり替えた生徒は、別の生徒に誤飲させたとして逮捕されました。さらに、水筒を使用できない状態にしたとして、暴行と器物損壊の疑いがもたれています。
暴行罪と器物損壊罪に問われたことについて、「液体の詳細が明らかになってはいないが、通常は口にしないものを飲ませたとして『暴行』の疑いになっているのではないか。『器物損壊』の疑いについて、被害生徒がその水筒を使用するのを、心理的に困難にするようなことがあったと推測される」とコメントしました。
過去に起きた事件で、「食器に放尿する」「掛け軸に不吉と大きく書く」「石碑にペンキを塗り付ける」などが実際に器物損壊罪となりました。
物理的に物を壊していない場合でも、心理的に使用を困難にするような影響を与えると“器物損害”が適用される場合があるということです。
2021年4月9日放送
東海テレビ「ニュースOne」で車の事故による損害賠償の問題についてコメントしました。
車でお店に突っ込んでしまった場合、事故を起こした側は店の修理代や営業補償などの損害賠償を支払わなければなりません。場合によっては数千万円かかる事もありますが、自動車保険の対物賠償保険に加入していれば対応が可能です。
自賠責保険だけでなく任意保険にも加入しておくことで、もしもの時の負担が軽減されます。
2020年9月4日放送
東海テレビ「ニュースOne」で労働問題についてコメントしました。